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No.706 目先の不安に突き動かされている社会。

コミュニケーション

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■<1> 昨日の一圓克彦。
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終日、札幌。

日中は自宅でデスクワーク。

午後からは、
ずっとテレビにかじり付き。

イギリスのEU離脱(脱退)のニュースに
釘付けになっておりました。

いやぁ、まいった。
(って表現もおかしいですが)

夜は顧問先社長と会食。
長い長い会食。

翌朝早いのに。
ススキノの夜は長い。

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■<2> 目先の不安に突き動かされている社会。
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国民投票の結果、
イギリスはEUを脱退する事に。

このニュース、
人によっては様々な見方ができますが、

私には
「恐ろしいなぁ」
という感情が沸き起こってきました。

EU残留、脱退それぞれの立場の人がいて、
それぞれの持論や矜持があって
1票を投じていらっしゃるのですが、

EU脱退の方々の話を聞くと

「不安」「不満」のはけ口として
今回の票を投じた感

がひしひしと伝わってきました。

俺たちの社会保障!

という庶民感覚的なものから

EU官僚に国家主権を奪われている!

というものまで。

某国の大統領選挙も
同じようなムーブメントですね。

ようは、

「目先が不安で不安で仕方ない人々」

によって、今の社会は形成されている。

だから

目先ではなく長期を見て政策決定する
議会制民主主義ではなく、

直接民主主義である国民投票が行われると
このような結果になって当然。

このメルマガを今、
羽田空港のベンチに座って書いているのですが、

規定の大きさを超える荷物を
機内に持ち込む人

シートベルト着用サインが消える前に
座席を立ち上がりドア付近までダッシュする人

鬼のような形相で体当たりを繰り返しながら
我先にと急ぎ足の人

不安なんですよね。
道徳心が無いわけじゃないんです。

不安が勝っちゃうんです。

荷物を預けて受け取りに時間がかかったら
電車で座れないんじゃないか。

早く飛行機を降りないと、
人混みに紛れて空港から出るのが
遅くなるんじゃないか。

早く行かなきゃ、
アポに遅れちゃうんじゃないか。

なんて具合に。
まぁ、あくまで私の想像ですがね。

とにもかくにも、
「目先の不安感」に突き動かされている人
が多いなぁと思うワケです。

私も、不安感に突き動かされ、
このメルマガを書いているのですが(笑)

でも、不安感を心地よいと思う人はいません。

だから先ず、
相手の「不安感」に共感した後、

「楽しい」という感情

これを発見してもらうべきなのです。
(昨日のメルマガに続きますが)

決して、

こうあるべき。

なんて「道徳」で縛るような策じゃダメです。
ビジネスの場合は。

不安への共感と
「楽しみ」への誘導。

北風と太陽みたいですね。

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■<3> 編集後記
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さて、本日は
ハイブリッド講師養成講座の最終日。

半年間で皆さん、
見違える程の進化を遂げてくださいました。

今日はその集大成。
なんだか名残惜しいですが、最終日を
精一杯楽しんで来ようと思います。