高校時代、
共にバンド活動で青春を謳歌した仲間が、
この度、独立起業することに。
某デザイン会社に14年勤務した
デザイナー。
その彼が、この度独立したという事で、
お祝いを兼ねて飲みに行ってきました。
いやぁ、いいですねぇ。
夢に向かって歩き出した人のエネルギー。
とても美味しい酒でした。
昔話も含め、
いろんな話で盛り上がったのですが、
経営者歴20年、
そしてコンサルタントでもある私から
彼にアドバイスした事があります。
それは
「初期の出費は最低限に。
固定費は限りなくゼロに」
という事。
起業時ってのは、
「よーし、やったるでー!」
なんて具合に、気合いが入ってます。
が故に、
オフィスはこの辺りに構えて、
この際、最新の機材を揃えて、
プリンターも高性能のアレを、、、
なんて、
出費の意欲(?)も旺盛になるんです。
彼もそうでした。
(ちなみに、昔の私もそうでした(笑))
彼はデザイナーとしての独立ですから、
先ずは自宅で
(事務所が必要ならレンタルオフィスで)
やったらどう?
なんて話。
仮に、レンタルオフィスで起業
という事で試算してみると、
初期投資額が100万円ほど、
毎月の固定費が7万円ほど浮く計算に。
レンタルオフィスは、月額利用料に
・光熱費
・ネット関連費
が含まれていますし、
・大型複合機
・ミーティングルーム
もシェアで利用できる場合が殆どですから。
起業時、大きいですよ、これは。
それから、彼はいきなり「株式会社」
として船出を考えていました。
「株式会社」にした方が信用あるから。
と言うのですが、
果たして、、、そうでしょうか?
従前は「株式会社」設立には
資本金が1,000万円必要でしたから
「株式会社」=ある程度お金がある
という事で信用が生まれました。
が、今は資本金の規制がありません。
という事は、昔ほど
「株式会社」の信用って無いんですよ。
現に、私も講師業を始めた頃は
「個人事業主」としてスタートしました。
(現:顧客リピート総合研究所㈱)
全く問題無かったです(笑)
上場企業や官公庁からも
どんどんお仕事を頂く事ができましたよ。
(現行法)では
売上1,000万円未満の場合、
消費税非課税。
経費として認められる範囲が柔軟
「売上ー経費=所得」なので、
所得税や住民税メリット
(会社にしてしまうと、
報酬額が決まってしまうため、
所得税等が確定してしまうんです)
まぁ、詳しい税についての説明は
専門家の税理士さんにお任せするとして。
(法律もチョコチョコ変わるので、
詳細は必ず税理士さんに聞いて下さいね!)
個人事業としてスタートした方が、
何かとお得な事が多いですからね。
加えて、株式会社設立となると、
30万円弱のコストが発生しますから。
個人事業主として
初期出費をおさえ、
固定費を限りなくゼロ
これでスタートしたとすると、
彼の場合、年間約200万円の出費を
抑えられる。
こんな計算になりました。
起業まもない頃の200万円、大きいですよ。
起業時の
「よっしゃー!やったるでー!」
という気持ち、
これは大切なのですが
そのままの勢いで
アレも!コレも!
と出費をすると、
事業そのものに影響が出ちゃいます。
なんて事を、
(頼まれたので)アドバイスさせて頂きました。
いやぁ、でも
新しいチャレンジって良いですね。
S君、陰ながら(?)応援しています!
音声版6分ブログ「ろくえんだま」