「コンサルタント」って職業の人間が提供する「コンサルティング」というサービス。これって一体何なんでしょうか?
今日は私が考える「コンサルタント」「コンサルティング」論を少々。
今まで「コンサルティング」というサービスを利用した事のない方に
「コンサルタントって、何を提供してくれるのか解らない」
なんてよく言われますもので。
私が考えるコンサルタントが提供すべきもの、それは「仕組み」や「思考方法」。決して、「アイディア」や「手段」ではありません。
例えば、集客に苦戦している飲食店。コンサルタントがこの飲食店に提供すべきサービスは何でしょうか?
決して
・看板に記載するコピー案
・チラシのひな形提供
・メニューブックの作成
というものではない。という事です。
これは、正解を教えてくれる「ティーチャー」のお仕事。「コンサルタント」のお仕事ではありません。
では、コンサルタントが提供するものは何か。
・顧客に関するデータを計測&可視化するためのノウハウ
・上記計測データを事業戦略に落とし込むノウハウ
・販促ツールやあらゆる戦術の特性と適性選択する基準
ざっくり言うとコレらですかね。
つまり「答え」が商品ではなく、「答えの見つけ方と活かし方」が商品。「ものさし」と「選択肢」ですね。答えを教えるのは「ティーチャー」であり「コンサルタント」ではありません。
マーケティング系だけじゃないですよ。時間を有効に使いたい!と思っている人に対して
・朝は〇時に起きる
・食事はこう摂る
・細切れ時間はこう使う
って答えを教える人はコンサルタントではありません。前述のとおり「ティーチャー」です。
コンサルタントは
・自分の時間の使い方を記録&分析する方法
・自己消費の時間と達成成果の効率を割り出す方程式
・人間に備わる習慣形成の仕組みとタイプ別活用方法
これを提供する人。
これが私の考える「コンサルタント」です。
だからね、「顧問」ではなく「コンサルタント」として長年クライアントとお付き合いするってのは、私からしたら納得いかない。「仕組み」や「考え方」を根付かせたらコンサルタントのお仕事は一旦終了ですから。
その時々の「答え」を求められる人はコンサルタントじゃなく、顧問やアドバイザー。
世間からこの辺りのモヤモヤが解消したら、もっとコンサルタントを活用する企業が増えるだろうなぁ。なんて思いながら書いてみました。