昨日、講演登壇の回数が1,000回となりました。自主開催セミナーや研修を除いた、外部講師として呼んで頂いての講演登壇回数です。

 

2008年、それまで経営していた会社・事業を売却&譲渡し、それまでの経験をベースとして新たに始めた「リピーター創出コンサルティング」業。この事業を軌道に乗せるため、営業手法として選んだのが「出版」と「セミナー」でした。

それまでの私にとって、その両方は未知の世界。新たなチャレンジです。

数百万円を投じ、ありとあらゆる「出版」関連のセミナーに参加したり、コンサルティングを受けたり、ガムシャラに動いた結果、2009年、自身初の商業出版が決定。よし、武器ができた、次はこの本を活用してセミナーだ。そして、最終的には「コンサルティング」のお申込みを頂くぞ。そう燃えていました。

 

 

ただ、まわりで著者としてデビューしていく人たちを見ていて、私は気づいていました。本を出しただけじゃ、劇的なビジネス加速はおこらない。と。出版した直後は皆が祝福してくれ、色々なメディアに露出するものの、数ヶ月もたてば過去の人扱い。せいぜい、名刺に出版実績を入れて「へぇ、出版されてるんですね」と言われるくらい。

そうはなりたくない!という事で、出版からビジネスに繋がるまでの道のり(戦略)を考えて考えて考えて、考え続けました。

 

 

先ず思いついたのが

出版→(派手な)キャンペーン→セミナー告知→セミナー開催→コンサルティング

という流れ。

 

 

一見、王道のように見えるこの「流れ」ですが、よくよく考えると落とし穴がある事に気付きました。

派手にキャンペーンをやった直後のセミナーは良いかもしれない。でも1年2年経って尚、順調にセミナーの集客ができるのだろうか?いや、恐らく次第にセミナー集客が難しくなるはずだ。しかも同ジャンルのライバルが現れて、競争に疲弊してしまうだろう。

そんな事を思ったのです。

 

 

これを回避するにはどうすれば…

 

そこで思いついたのが、

  • 外部講師として呼んで頂く登壇を増やす
  • 一人でも多くの方に私の名前とリピーター創出のノウハウを知ってもらう
  • その活動から派生したお仕事が生まれる(研修・コンサルティング)
  • もっと知りたい!という方は自主開催セミナーにお越しいただく

 

という流れです。つまり、自主開催セミナーや教材のお客様候補を一人でも多く見つけながら、知名度を獲得していく。という。

 

 

出版→セミナー

という流れではなく

出版→外部講演→セミナー

 

 

この戦略にはもう一つのメリットがあります。外部講師として登壇すると「講師料」が頂けるという事。

出版→セミナー→コンサルティング

の場合、集客が思わしくなければ目を覆いたくなる惨状が待っていたりします。何とも不安定な状況で、他社様への貢献(セミナーやコンサルティング)に全力を尽くす。これが出来る自身が私にはありませんでした。

 

 

言葉は悪いかもしれませんが

「講師料」という売上を頂きながら、自身のアピールを行う

これが外部講師なら可能だ。そう考えたのです。

 

 

ただ、ダラダラとやっていては意味がない。やるなら一気に突き抜けたい!

そう思った私は、他の事業全てを手放し、この「外部講師」としての活動1本に絞る事を決断しました。「外部講師」の仕事は何処から、どのように入って来るのか。講師料の相場は?どうすれば主催者の目に留まる?講演のリピートオーダーを頂くには?受講者満足はどうすれば生まれる?

徹底的に戦略を練りました。

 

 

そして2009年、私にとって初めての外部講師のお仕事が入ってきました。講師料は交通費込で3万円。とあるビジネス系勉強会での登壇でした。一定の評価を頂く事はできましたが、何か違う。私の中では全く納得いくものではありませんでした。

これじゃ、その他大勢の講師に埋もれてしまう。これじゃダメだ。

どうすれば次に繋がる講演ができるのか?どうすればもっと高額な講師料を頂ける講師になれるのか?どうすれば紹介が生まれる講師になれるのか?どうすれば…

 

必死に必死に考えながら走り続けました。

あ、コレだ!と気づいたのは2010年。毎月15本程度、順調に講演依頼が入り始めた頃です。でもこの頃から

 

「あいつ、コンサルタントを名乗っているけど、結局のところ講演家だろ?」

「いるよねー、すぐコンサルタントって名乗るヤツ」

「あんなどさ回りして、いつまでも仕事があると思ってるのか?」

 

なんて声をよく聞くようになりました。グラッと来た事もあります。「なんだこの野郎!」と腹が立ったり、悲しくなったりした事もあります。でも、そんな声は聞こえないふり。

私には確固たる「道」が見えていましたから。

 

突き抜けた数の「外部講師」を行う事により、彼らが見えない世界を見てやるんだ!

そう言い聞かせながら自分を鼓舞していました。

 

 

「外部講師」としてのお仕事が累計300本を超えたあたりから、明らかに「何か」が変わってきました。「仕事が仕事を呼ぶ」状況になった他、派生するビジネス(教材販売や高額塾、パートナーシップを組んでの新事業)へのお誘いが格段に増えてきたのもこの辺りです。一瞬、「外部講師」としてのお仕事を緩め、そちらのビジネスに注力しようかとグラついたのですが、グッと我慢しました。

(※なので、私は今のところ教材を1本も持っていませんし、高額講座の運営もしていません)

 

ここで「外部講師」を緩める(数を減らす)と、その他大勢の講師と同じじゃないか。どこかで圧倒的に突き抜けた数字を出さなければ意味がない。埋没してしまう。今までやってきた事や犠牲にしてきた事が無駄になる。まだまだごく普通の数じゃないか。とにかく何かで突き抜けないと、覚えて貰えない。

そう思いながら日々葛藤でした。

 

このあたりから1,000本という数字を意識するようになりました。

 

「外部講師」としての初登壇から7年。事業や体力、自己研さんの時間から飲み会まで(笑)。あらゆるものを犠牲にして「外部講師」に集中してから7年。

ついに昨日、「外部講師」として1,000本目のお仕事を終える事ができました。

 

私は1万枚を超える全国の経営者様の名刺、全国の各種団体様とのパイプ、ともに頑張ってきた講師の皆さんとの人脈、5万人を超える私を知ってくださっている(受講頂いた)人々、全国で見てきた成功事例という知見、交通手段やホテル選びのノウハウ(笑)を手に入れる事が出来ました。

 

さぁ、7年間で磨き上げた武器を手に、第2幕の始まりです。私は「講演家」になりたくて、今までガムシャラにやってきたのではありません。この時を迎えるために、今までの時間を費やしてきたのです。7年かけて、武器を作るために。

勿論、頂いた「講演依頼」に対しては今まで同様、全力でお伝えする事に変わりはありません。念のため。

 

これが、私の採った「ビジネス戦略」です。

 

 

 

さて、ちょっと告知させて下さい。

この7年間で私がやってきた「外部講師」業を活用したビジネス戦略。この戦略の全てを「ノウハウ化」し、お伝えする機会を設ける事ができました。

受注方法はもちろん、コンテンツの伝え方やリピートオーダーを頂く方法。さらに、「外部講師」業を次のビジネスにつなげる方法まで。

文字通り「私がやってきた事を全て」お伝えするセミナーです。

 

7年前の私同様、本は出すけどその後が、、、とお悩みの皆様に是非ご参加頂きたいと願っております。

 

 

 

■□■□■ 告知 ■□■□■

 

ビジネス書著者(&出版予定者)のための

「講師ビジネス戦略セミナー」&「個別コンサルティング」

上述の通り、私が7年間やってきた「外部講師」ビジネスの全てを「ノウハウ化」してお伝えさせて頂き(セミナー)、その後の個別コンサルティングで「今やるべき事」を明確にさせて頂きます。

日時:8月10日(月)13時~17時(セミナー)

場所:東京都渋谷区

詳細&お申込みは http://jbls.jp/seminar/index.html よりお願いします。

 

 


2015/06/25

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